生クリームを上手につくるためには、いくつかのポイントがあります。
美味しい生クリームを作るためのコツを、以下に記述します。
●生クリームの泡立て方とは
生クリームの泡立て方は、スイーツ(お菓子)の種類によって泡立てる度合いを変えます。
生クリームを氷水にあて、空気を含ませるように泡立てましょう。
◇六分立て
すくって落とすと、すぐに跡が消える状態。ババロアやソースに使います。
◇七分立て
すくって落とすと、帯になってゆっくりと落ちる状態。ムースに適します。
◇八分立て
すくうと角が立ってすぐに倒れる状態。絞り出すときに使います。
●生クリームの脂肪率は高いほどよい?
生クリームの脂肪率は高いほどよいのでしょうか?
フランスで使われている生クリームの脂肪率は35%が一般的です。
これくらいの方が、ほかの素材の味を生かしてくれるからです。
日本の生クリームの場合は、フランスと水などの条件が違うので、脂肪率40%くらいのものがどんなケーキにも合うといわれています。
植物性のものは健康に良いといわれていますが風味が違ってしまいますので、できれば生クリームは動物性のものを選んでください。
●生クリームを泡立てすぎて、分離したときは?
生クリームを泡立てていたら、泡立て器にからみついてしまう状態になり、どんどん固くなってしまいます。
こういうときは、どうすればよいのでしょうか?
そのような場合は、泡立て過ぎた生クリームに、牛乳を少し加えてみましょう。
「生クリームを泡立てすぎたかも・・・」と思ったら、すぐに泡立てるのを止めてください。
そして、牛乳をほんの少し加えて、スプーンなどでゆっくりと軽く混ぜて下さい。
くれぐれも、泡立てないことがポイントです。
牛乳が生クリーム全体になじんで、とろりとした良い状態になったら成功です。
全体を混ぜてムラのないようにします。
もし牛乳を混ぜても、生クリームが分離してしまってどうしようもない状態であれば、いさぎよくあきらめてクリームバターを作ってみましょう。
生クリームが分離し過ぎてしまったら、水が出てくるまで泡立てます。
その水を捨て、更にやわらかいクリーム状になるまで泡立てると、お手製のクリームバターになります。
砂糖やエッセンスを加えたものなら、お菓子につけるクリームとしても使えます。
何も加えていないものなら、パンにつけるバターとして使えます。
生クリームの泡立てが不得意であれば、動物性のクリームでなく、植物性のクリームを使ってみても構いません。
植物性の方が油分が少ないので、分離しにくいのです。
