クッキーとはオランダ語で、「小さなスイーツ(お菓子)」を意味します。
アメリカに渡ったあるオランダ人が、自家製のスイーツ(お菓子)を「クッキー」と呼んだのがそのまま広まり、アメリカを経由して日本へ伝わったのでは・・・と、言われています。
バターと砂糖を白くなるまで混ぜてから、粉を加えるクッキーは、作り方から見るとバターケーキとよく似ています。
配合の基本と作り方のコツさえ覚えれば、材料に変化をつけたり、仕上げの飾りを工夫することは簡単で、クッキー作りがいっそう楽しくなります。
一般的に作られているクッキーの種類で、ここでは「アメリカン・クッキー」と「ジンジャー・クッキー」について説明します。
●アメリカンクッキー(American cookies)
アメリカン・クッキーとは、生地を何時間も休ませたり、成形に気を使う必要がなく、混ぜ合わせた生地をスプーンでとって並べて、そのまま焼くだけのでとてもお手軽なクッキーです。
簡単で、かつ、風味の良いクッキーになります。
アメリカン・クッキーの生地を休ませる必要がないのは、水分の少ない配合でグルテンが出にくいからです。
その影響でザクザクした歯切れのよい食感にでき上がります。
●ジンジャークッキー
ジンジャークッキーとは、クッキーでスパイスの効いたものを言い、スペキュロス(Speculos)とも呼びます。
スパイシーな味と香りが特徴のベルギーの焼き菓子です。
ナツメグ・シナモン・ジンジャー・カルダモンの4種のスパイスに、黒糖や蜂蜜も加わっているため、風味は複雑で濃厚です。
厚みがあると風味の強さが重く感じられるので、約3mmと一般のクッキーよりも薄くのばして作ります。
スパイスと黒糖の色と香りを生地になじませるため、混ぜ合わせた生地を3日間休ませることもポイントです。
本来、このお菓子にはカソナードという茶色い砂糖を使います。
風味がちょうど黒糖に似ているので、黒糖で代用してもよいでしょう。
でき上がりの味はカソナードを使ったものと比べても遜色ありません。
スパイスは、カルダモンは省略できますが、他の3種はぜひ揃えてみてください。
