和菓子については、日本古来からの言い伝えや蘊蓄や雑学があります。
以下に、和菓子の豆知識やトリビアなどを記述します。
●羊羹(ようかん)はご飯のおかずだった
「ようかん」は中国から伝来したスイーツ(お菓子)で、漢字で「羊羹」と書きます。
もともとは、羊肉を使った羹〔あつもの〕(=とろみのある汁物)で、羊肉の煮こごりだった、ともいわれています。
いずれにしても、スイーツ(お菓子)ではなく、元々はスープみたいなお料理でした。
ところが、日本に伝わった鎌倉から室町時代は仏教の肉食禁止の時代。
そこで、羊を植物性の小豆(あずき)や葛粉(くずこ)で代用したのです。
これがスープからスイーツ(お菓子)へ変身する第一歩となりました。
現在の寒天を使う練り羊羹(ねりようかん)は、江戸時代後期から作られました。
●源氏物語のスイーツ(お菓子)
和菓子作りに砂糖は必須ですが、砂糖がなかった時代は、野生のつる草などを利用していました。
「源氏物語」では、甘葛という蔦の茎から汁を取り、煮しめて、甘味づけに使ったようです。
物語には「椿餅」というスイーツ(お菓子)も出てきますが、これは餅に甘葛を塗って、2枚の椿の葉ではさんだものです。
清少納言も、この甘葛を、砕いた氷にかけて、いいものだと喜んでいたといいます。
ちなみに江戸時代、砂糖は薬屋で売られていたのです。
●毎月15日は、なんの日?
正解は「菓子の日」です。
全国菓子工業組合連が毎月15日と制定しました。
和菓子は、外国のスイーツ(お菓子)をアレンジしたもので、たとえば、羊羹(ようかん)や、団子(だんご)は中国からの伝来です。
日本の和菓子は、奈良・平安時代から江戸時代に伝来した西洋や中国のスイーツ(お菓子)の影響を受けて開花したのです。
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