パイを美味しく作ろうとしていても、上手くいかないことがあります。
以下に、パイ作りによくある問題点と解決方法を記述していきます。
●パイ皮がビスケットのように固く焼けてしまったら
生地の段階でバターが溶けてしまった、と思われます。
オーブンの温度が低いと、焼いている間にも溶けます。
最初から高温で焼くことが、失敗しないコツです。
●生地が縮んでパイ型から離れてしまったら
パイが焼き縮みを起こす時は、いろいろな原因が考えられます。
原則として、パイ型に敷くときに縁をつくんで、高めに作ることが大切です。
生地を敷く時点で、パイ生地のねかせ時間(休ませ時間)が不足していても、こういった現象が起こります。
パイ生地の中には小麦粉(薄力粉)が含まれていますが、この小麦粉の中にはグルテン(粘り気)という縮もうとする性質を持った網目状の組織があります。
パイ生地をのばし、冷蔵庫に入れて30分以上休ませると、このグルテンの組織が壊されるので、焼き縮みは起こりにくくなります。
次に、何回か生地をのばしている間に、少しずつパイ生地が縮んでくることがあります
この時は生地の休ませ方が足りないわけですから、少しでも「縮み」を感じたら充分に冷蔵庫で冷やしましょう。
そして、パイを焼く時の温度が低い時も、焼き縮みが起こります。
焼き始めの温度が低いとバターが先に流れてしまい、パリッと焼き上がらなくなってしまいます。
オーブンは充分に温めてから焼きましょう。
●から焼きのときに、底生地が持ち上がってしまったら
パイの場合では、底生地を上から軽く押してクリームを詰めれば大丈夫です。
●焼き時間は目安として考える
焼き時間はオーブンによって違うので、様子を見ながら焼きましょう。
まず焼き色を見ます。
早いうちに焦げるようなら、アルミ箔をかぶせてください。
焼き上がりの時間になり、パイにほんのりといい焼き色がついたら完成です。
