スポンジケーキとは、その名の通り「スポンジ(海綿)」のようにふわふわしたケーキのことです。
材料に卵・砂糖・小麦粉を使い、卵の起泡性(泡立つ性質)を利用して、スポンジのようにふんわり軽く焼いたケーキを総称したものです。
もちろんそのままでも食べられますが、スポンジケーキを台にして応用したものに、ショートケーキやロールケーキがあります。
シフォンケーキも、スポンジケーキの一種です。
生クリームなどでデコレーションされて、見た目にも美しく飾られることの多いのがスポンジケーキです。
スポンジケーキの仲間には、以下のような種類もあります。
●ショートケーキとは
ショートケーキとは、スポンジケーキを2段または3段に切り、ホイップクリームや果物を挟んで重ね、ケーキの表面をホイップクリームや果物で飾ったケーキのことです。
なぜ「ショート」ケーキというのかは、2段や3段に重ねることで、切って食べる時に「ぽろぽろする(=short)から」という意味だと言われています。
●ビスキュイ・キュイエールとは
ビスキュイ・キュイエールとは、ケーキ台などになるスポンジケーキです。
ビスキュイは、本来は「2度焼いた」という意味です。
ちなみにキュイエールは、「スプーン」のこと。
スプーン状に絞り出すことから、このように言われます。
ビスキュイ・キュイエールの生地は別立て法で作り、卵を卵黄と卵白に分けて泡立ててから合わせます。
卵白をしっかり泡立てると、細かな泡のメレンゲができます。
これを卵黄に合わせた生地は、共立て(ジェノワーズ)よりもコシがあり、天板に薄く焼いても、キメが細かくしっかり膨らみます。
●ジャポネとは
ジャポネとはスポンジケーキの仲間で、名前の由来は定かではありません。
一般的にはメレンゲにアーモンドパウダーなど、ナッツの粉末と小麦粉を混ぜた生地をジャポネ生地といいます。
それを焼いたスイーツ(お菓子)をジャポネといい、日本では一般に「ダコワーズ」という名で広まったものや、「シュクセ」と呼ばれるものと同じ仲間です。
ジャポネ生地は、ダコワーズの生地と同じです。
そのままではカサッとした香ばしい食感ですが、クリームなどをはさむと、しっとりとしてまた違った味わいとなります。
