タルト生地を上手に型に敷くためには、いくつかのコツがあります。
以下に、タルト生地の敷き方のポイントについて記述します。
まず最初に型にバターを塗り、冷蔵庫で冷やしてから強力粉をふりかけておきます。
●パート・シュクレの場合
生地が割れやすいので、タルト型には乗せにくい生地です。
ビニール袋に入れる、あるいは、厚めのラップに挟んで、タルト型より少し大きめに伸ばします。
そのまま移動してタルト型に乗せると、打ち粉も不要で敷きやすくなります。
その後、生地をそうっとタルト型の内側のギザギサに押し込みましょう。
最後にフォークで生地全体に穴を開け、焼いたときに出る蒸気が逃げるようにします。
さらに20〜30分間、冷蔵庫に入れて冷やしてください。
パート・シュクレは、焼き縮みの少ない生地となっています。
●パート・ブリゼの場合
生地がくっつきやすいので、打ち粉(強力粉)が必要です。
生地を引っ張らないように気をつけながら、めん棒に巻きつけてタルト型に敷きます。
生地をそうっと、タルト型の内側のギザギサに押し込みましょう。
めん棒をタルト型の上で転がし、縁から外側の余った生地を取り除きます。
フォークで生地全体に穴を開けます。
さらに1時間、冷蔵庫に入れて冷やしてください。
焼き縮みするので、2本の指で生地をはさみ、タルト型より5ミリほど高くしておくことが大切です。
タルト生地の敷き方のまとめとしては、タルト型に生地をかぶせたら、まず底の角に生地をピッタリとつけ、側面のくぼみに沿って密着させていきます。
このとき内側から指を押し当てて、タルト生地を押すようにします。
押して上に出たタルト生地は親指と人差し指でつまみ、内側のくぼみと同様に凸凹をつけると美しく仕上がります。
あるいは、パイばさみで縁をはさんでもきれいに仕上がりますので、ぜひ試してみてください。
